長く楽しめた桜の時期も終わり、
新緑のゴールデンウイークに突入しすでに後半となりましたね。
暦では今年は大型連休。海外に旅行に行かれれたり、
普段できないことに挑戦された方もいらっしゃるでしょう。
アイコンプラスの広報、野木由紀です。
【アイコンプラス通信-4】
5月となる今月は、医療法人社団青山会グループ
の復井診療所と介護老人保健施設オパール様
(兵庫県小野市)のリーダー研修の最新情報を
お送りいたします。医療と福祉のプロフェッショナルの方々に
4月21日~23日の3日間、濃密な研修をお受けいただきました。
青山会様では医療・福祉の支えを求めるすべての人を
あたたかく迎える場であるために「まるで家族のように」
「生きる人のチカラになりたい」との理念の下、
4つの誓いと4つの信頼を掲げていらっしゃいます。
その確固たる信念の下、私どもアイコンプラスでは、
階層別職員研修をお手伝いさせて頂いております。
医療・福祉サービスに携わる者がリーダーとして求められるのは、
まさに組織の理念に基づく医療・福祉サービスの体現者であることです。
そのためには、「リーダーシップ・コミュニケーション能力・マネージメント能力」を
身につけることが必要不可欠であることから企画、運営がなされました。
研修では、役割として「周りの人からリーダーとして、
どの様なこと、何を求められていると思いますか?」
「上司から何を期待されていますか?」「部下からはリーダーと
して何を期待されていますか?」の問いかけを皮切りに、
受講者の関心を惹きつけ、「マネージメントとは」と切り出しました。
組織においてリーダーシップ・パートナーシップ・部下としてのサポーターシップの重要性
を説き、「報・連・相」の大切さ、社会貢献度・職員の幸福感・人間性の実現を仕事を通し
て磨き、ひいては組織における適正利益の確保、社会性確立を共通認識としていきました。
TS(テキニカルスキル:医療・福祉専門能力)、
HS(ヒューマンスキル:対人関係能力)、
CS(コンセプショナル:総合判断力・意思決定能力)を説明。
インバスケットやSWOT分析のワークを通して、
他者との協力やコミュニケーション能力、洞察力、問題解決能力、
客観的に施設を見つめ直す機会を得る方法を示しました。
また、自己の行動・性格特性をテスト形式で分析した後、
受講者が過去の自分史・人生の喜怒哀楽・私の選択・決断の基準を発表。
受講者らの生い立ちや、性格、考え方、仕事への意欲などを掘り下げ、
自分でも気が付かない自分の潜在能力に働きかけるきっかけ作りを示唆しました。
部下の問題行動を改善させる話し合い演習では、
対話に不可欠な3原則を解説した上で、問題解決の原則、
上質な質問力を実際に体験実習しながら、
日常的な部下の対話指導を習得していきました。
特に対話の3原則として挙げられた
(2)相手の言い分、理由を共感的に聴き出す
(3)問題解決の協力を依頼し、支援を申し出る
というのは、多くのアメリカの経営哲学書や心理学書
古くから書かれてあることながら、現代版に置き換え
わかりやすく事例を上げての説明に参加者納得度は
高まりました。
〔広報担当者からの感想・まとめ〕
業務がお忙しい中、受講者は事前に、前回研修(リーダー昇格者前の研修)を
受講した職員の話を聞いて、厳しい研修と覚悟して臨んでおられていました。
1日目での相互理解では職種を選んだきっかけや、
オパール様を職場に選んだ動機を発表。
その後、それぞれの業務内容をディスカッション。
少し和んだ雰囲気になりました。
その後、組織におけるマネジメント能力を学んだ後、
インバスケットの演習で判断したことを文章表現し、
グループで意見交換を行いました。それを踏まえ各自が模造紙に記入。
インバスケットの内容では、あえて日常とは違う異業種の業務を設定し、
なりきることで、非日常の解決策を探る良い経験ができたのか、
受講者の方は楽しそうに、意気揚々と課題に取り組んでおられました。
情報を吸い上げる大切さと洞察力、個人の性格や特性にあった指導方法、
責任を持ってやるべき業務など、どんどん意見が出て真剣さが伝わってきました。
2日目は、前日に課題として出ていた性格・行動分析テストの結果を
自己分析したものを発表することでスタート。
「かけがえのない自分史」では、言いにくい思い出さえ各自が正直に発表。
仕事だけでは知りえない、相互の絆が深まったのではないかと思いました。
その後は、SWOT分析を通し、オパール様の強みや弱み、機会や脅威を
グループごとに模造紙を使って発表。
村田講師をはじめ、上司3人も参加し、フィードバッグを行いました。
フィードバッグでは、受講者が気が付かなかった事柄などを講師から的確に指摘。
上司の洗練された意見にも「やはり、さすが」と受講者は頷いていました。
受講者をはじめ、職員みんなで、今後とも「利用者様に満足していただけ、
地域に密着した介護老人保健施設にして行こう」という気概を感じ、
わが社がこのような素晴らしい施設における職員研修のお手伝いができる
ことに感謝と共に誇りを感じます。
今後も多くの施設がこのような研修にご興味を持って頂け、
最善の職員教育の手助けができますように、最新の情報をお届けいたしたいと思います。
研修後は懇親会も開かれ、梅田の夜景を見ながらのお食事で、
楽しいひと時を過ごされました。
以上、2017年4月 青山会様「リーダー研修」のご報告です。
今後、6月には全職員を対象にした「CS研修」をお手伝いします。
理念実現の基礎固めとして、ボトムアップを今後も精一杯努めて参ります。