ようやく寒さも和らぎ春の気配を感じるようになりました。
今年の冬は豪雪の地域も多かったのですが、
その雪や氷がなくては見られない冬のオリンピックが平昌で開催され、
日本勢の活躍に熱く盛り上がる楽しみもありました。
金メダル4個、銀4個、銅5個と計13個のメダルを獲得しましたね。
この本を推薦する理由
私は大学卒業後、すぐに就いた仕事は「セールスマン(営業職)」でした。
その新人研修時に先輩から、「お客様との商談では、
商品説明や売り込みのようなビジネストークは2割ぐらいでいいんだよ。
あとの8割は仕事の話し以外に、お客様との人間関係を作るための
コミュニケーションの方が大切なんだよ」と言われたことを覚えています。
あなたの病院(医院)では、業務に必要な情報伝達はきっとうまくいっていると思います。
では、このような場合ではどうでしょう?
「あら、〇〇病院(医院)の△△さん」と声がかけられた時、
「ああ、どうも...」で終わっていませんか?
または、すぐ診察室に来ると思っていたドクターがなかなか来れなくて、
「もう少々、お待ちください」と伝えると、患者様も「分かりました」。
あとは沈黙がつづき、自分も、そして相手も感じているだろう
「気づまり感」や「気まずさ」「居心地の悪さ」を感じたことはありませんか?
雑談の本質は、相手との距離を縮め、その場の空気を和らげることにあります。
雑談というコミュニケーションを通じて「感じが良いスタッフの人だな」とか
「先生に聞きにくいことも、この人なら素直に聞けるな~」と
相手に感じてもらえれば目的は達成です。
患者様、スタッフ間の大切なコミュニケーションを円滑にする法則やルール、
簡単なテクニックを「超一流の雑談力」という本を通じて今月はご紹介します。
読み終わった時には、自分をより魅力的に見せることができ、
人の心の中にふっと入っていける方法を身に付けられているのではないかと思います。
本の全体像(概略)
著者は雑談には人生を変える大きな力があると強く実感していると言っています。
「意味のある雑談をする」ことなのです。
その意味のある雑談のコツに焦点を置きながら、全8章に分けて書いています。
それぞれが具体的な方法を完結する形式で書かれているので、
私たち読者は興味のあるところから読み始めることも可能です。
第1章:「超一流の雑談」の始め方
第2章:何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
第3章:思わず心を許してしまう聞き方
第4章:出会ってすぐに距離を縮める方法
第5章:さらに距離を縮める二度目の雑談
第6章:相手によって話し方や話題を変える
第7章:雑談から本題への移り方
第8章:今日から始める雑談トレーニング
この全8章の中から、特に深いい!!と思ったたポイントをこれから書いていきます。
まず本日は、第1章からチョイスしたものから始めたいと思いますので、
おつきあいくださいね。
第1章では「超一流の雑談の始め方」では、このように始められています。
三流は、出会った瞬間に悪印象を与える
二流は、記憶に残らない
一流は、最初の1分で「忘れられない人」になる
私たちの病院をはじめ、私自身に対しての悪い印象を与えることは絶対に避けたい!
記憶に残らないスタッフというのも寂しい...。
好印象を与え、忘れられない人となるためのコツってどうすればいいのでしょう。
それも1分以内に!
これは、特に初対面の患者様(初診者)に重要です。
なぜならば、初対面の人に対する印象や評価は1分、
最長で4分で決まるという研究結果から言われているからなのです。
これから通院していただくためだけでなく、
私たちの病院(医院)に治療が必要な時には必ず再診してもらえるように、
「信頼できる」「安心できる」「好きかも!?」という印象を相手に残す必要があります。
そこで「自己開示をうまく使う」という方法が紹介されています。
具体的に1文は短く(30秒から1分以内)、リズミカルに、
よい空気をつくる火付け役となれます。
たとえば、あなたが初めて受付担当になったならば、
「本日より受付担当になりました〇〇です。明るさが取り柄ですが、
安心して治療を受けていただけるように、ご確認を一緒にお願いすることがあると思います。
どうぞご協力をお願いします」といった具合です。
あくまでも前向きで「自分とはこうゆう人間で、安心と信頼を感じてもらえる人間です
(そういう人間になるために頑張ります)」を伝えることです。
今月は、ここまでとしますが、皆様の心の中には
『雑談といっても、何を話せばいいの?』という疑問がフツフツと
湧いてきているかもしれません。
次回は、このテーマから入っていきたいと思っております。
18.03.21(水)村田 小百合 カテゴリ: