安倍首相が「全員野球内閣」と命名した第4次安倍改造内閣が発足いたしましたね。
安倍首相のかじ取りはいかに。日本国が発展し、国民が幸福に暮らせるよう、
ますます、尽力してほしいと願うのは皆さまご一緒だと思います。
アイコン・プラスの広報を担当している野木由紀です。
しばらくご無沙汰しておりました
「研修最前線」を気持ち新たにお送りいたします。
昨年(2017年)に「主任研修」の研修実況をお伝えした
社会医療法人きつこう会様が
本年度は新任係長研修(マネージメント・リーダーシッププログラム)
と主任研修-第3班研修と2階層にわたりお手伝いさせていただきます。
係長研修は9月18日から、主任研修は9月27日からスタート。
その係長研修第1回目の取材をお届けします。
同法人様は、1949年10月に西区九条に「多根病院」として誕生以来、
社会・経済情勢、疾病構造、高齢化、住民のニーズなどの変化に対応。
現在は、京セラドームに隣接した「多根総合病院」をはじめ、
医療、介護、福祉、予防の複合体として発展し、超高齢社会にそなえた
「社会医療法人きつこう会」「社会福祉法人亀望会」、
地域の医療機関や介護サービスと密な連携を行いながらトータルヘルスケアシステム体制を
整え、質の高い全人的な医療・介護・予防をシームレス(継ぎ目ない)として展開されています。
「愛を原理とし、秩序を基盤とし、進歩を目的とする」理念を掲げ、
職員一同となって医療・介護サービスの質を高めるように日々、
努力を重ねていらっしゃいます。
この職員の方々の能力開発分野で、わたくしどもアイコン・プラスは
「管理職研修」「係長研修」「新入職員導入研修」「新入職員フォローアップ研修」などを
お手伝いさせていただいてきました。
このたび本年(2018年)に新任された係長の皆様の研修と、
2年前から連続してお手伝いしている「主任研修-第3班」がそれぞれ毎月1回、
来年の2月までの全6回のカリキュラムで実施させて頂きます。
毎月連続で行うことで、きつこう会様の法人理念の実現をステップ・バイ・ステップで
実現していくことはもちろんのことですが、同法人の教育・研修の骨幹となるのは、
能力開発(研修)を人事制度(資格制度)とリンクされているところが大いなる特徴です。
人事制度における評価項目などは詳細には申し上げられませんが、
研修内容のお打ち合わせの時から、人事制度の骨子をお聴きし、
何度もご担当者と内容を練り込んで来ました。
つまり、法人として職員を評価していくのならば、
それに見合う教育していくことが必要だと、何度もおっしゃっており、
その企画から運営を弊社が担当させていただいております。
私どもからご提案している、大きな研修テーマは以下の3つに集約されると言えます。
⑴ きつこう会の理念を実践発展させるために、係長がどのような役割を
果たしていくのかを理解し、優秀なプレイヤーから、マネージャーとしての
リーダーシップ向上を目指す。
⑵ 戦略的CSを実施していくための横断的ネットワークの構築を図り、
他部署の係長職とのデイスカッションを通じて、役割期待を伝えながら、
相互理解を深める。
⑶ 仕事に誇りを持ち、やりがいを感じている職員だけが、
期待される顧客満足を創造することができるとの考えから、
職員満足を高めることを掲げている。
この研修目的に基づき、たくさんの係長としての評価項目が織り込まれ、
過酷とも言える毎回出される研修課題とともに6回トータルで、組み立てられているのです。
【研修の進め方と講師紹介】
今回は1回目ですので、まずはチーム医療にとって重要な
「お互いに相手を良く知ること」からスタート。
その後、「受講者と上司への事前アンケート結果の振り返り」
「マネージメントとは」と進めて行き、メインであるマネジメント実際を体験できる
「インバスケット演習」に取り組んでいただきました。
講師は弊社代表村田小百合。村田は、米国経営大学院で経営学修士を取得、
BCB認定のファシリテーター、米国NLP協会認定トレーナーの資格を持ち、
コーチング、アサーション、感情マネジメントなど行動心理学をベースとした
ノウハウを織り交ぜて提供していきます。アイコン・プラスを設立前には、
2社の経営コンサルテイング会社勤務の経験もあるので、
企業人としての視点からのフィードバックも参加者には共感を持ってもらえると思います。
特に、アメリカでの医療機関における通訳経験などから培ったノウハウや体験、
自ら患者目線で医療分野に対する提案事項を大阪人らしく笑い(^0^)を交えた
具体的な事例を講義して参ります。
アイコン・プラスの身内の私が言うのも恐縮なのですが、
講師の村田は医療スタッフとしての大切な心構えや、モチベーション作りが
非常に上手いと感じております。
なにより研修を進めるテクニックは参加者皆様を飽きさせることがありません。
視覚的学習要素としての動きのある、分かりやすいパワーポイントは
進行を支えてくれていますが、パワポのテクニックだけではこれだけ皆様の積極的な
参画姿勢を維持していくことは難しいでしょう。
いつも、村田は、「見て」⇒「聴いて」⇒「考えて」⇒「分かち合って」⇒「体験=行動」して、
最後には「なにかを感じてもらえるように」研修を進めて行きたいと申していますが、
それを体現していると思います。
開講当初には、信頼と責任感を得るための、自己紹介の仕方から、
「心で頷ける協力」を得るための行動や話し方の技術などを、
顕在能力や潜在能力の調和(バランス)の重要性を示し、
皆様の心に響くものがあったのではないかと思いました。
【研修内容とコース風景】
その一例をお話ししますと、研修では、先ず初めに、
チーム医療にとって重要な「お互いに相手を良く知ること」を目的に、
数名グループとなり「自分の部署を知ってもらうために何がポイントか?」や
「マイブームは?」「発表者を漢字一文字で例えると?」「発表者のオーラーは何色?」
などのテーマについて、バズセッション【ほんの短い時間の討議】を進めて行きます。
普段聴くことのないメンバーの素顔を聴くことによって、皆さん知らず知らずに
笑顔が多くなり、時間内では収まらないほどでした。
係長研修の参加者は圧倒的に男性陣が多く、女性は各班に1人ずつでした。
また、部署も年齢層もさまざま、緊張する参加者を、
村田講師は持ち前のユーモアと明るい笑顔で和ませていました。
皆様、日常業務が終わった後の疲労感も見せずに参画。
メンバー同士の相互理解も生まれ、グループ討議では、積極的に論議が繰り広げられていました。
その後、メインのインバスケット演習を実施。
このワークは、限られた時間の制約を受けながら、
外部・上司・部下から出された未決箱にある書類に対して、
必要な判断や優先順位の判断力、業務効率・計画実施する能力、外部との折衷能力、
課題解決能力などが養われるもので、多くの研修依頼者から支持されています。
実施後は、受講者同士でデイスカッションを行うことを始め、
講師からのフィールドバックを受けることで、自分では考えつかなかった気づきを得る
こともできます。
盛りだくさんの研修はあっという間に経ち、受講者は次回行う きつこう会の経営戦略分析に
向けての課題を得ながらも、清々しい表情で会場を後にしました。
【広報担当者からの感想とまとめ】
村田講師はきつこう会様の理念である「愛を原理とする医療」を講義の中で
何度も、何度も落とし込むことで、係長様の役割がなんであるかを気づかせ、
実践できる動機づけを促していました。
また、個人が肯定的思考を習慣づけること、この変化に富んだ時代に従来の先入観からの
脱却の必要性、あらゆる角度から培われる人間力やスキル向上にも言及。
管理職として、経営者的発想からみた、「組織が職員個人の善意や、頑張りに依存するやり方では
なく、組織の構造や仕組みで解決する思考の転換を考えていくことが大切です」という見解にも触れ、
後ろで聴いていた私自身が目からうろこのの思いで納得していました。
多くの方がこのような研修にご興味を持って頂き、少しでもストレスのない働きやすい職場で、
大切な自分の時間と能力を生かしていくやり方。しいては個人個人の幸福のための力になれますよう、
今後も最新の情報をお届けしたいと思います。
どうぞ、今後ともよろしくお願い致します。