『G20大阪サミット』が開催されます。
そのコンセプトは「世界に見せよう!ほんまええ街 大阪を!」です。
大阪ならではの魅力、持ち味、強みをうまくアピールしてもらいたい
と願います。
この本を推薦する理由
『あなたは今、幸せですか?』と尋ねられたら、
「はい、しわあせです」と笑顔でキラキラしながら
答えられる方もいれば、
少し間をおいて「今は悩み事があるので...どちらともいえないけど、
でも不幸じゃありません!」とおっしゃる方もいるでしょう。
ではもう一つ質問させてください。
「ところで『幸せ』ってなんなのでしょうか?」。
筆者はこのあいまいで、それぞれに人によって変わる「幸せ」の
定義をうんぬんするのではなく「幸せの構成要素」を
伝えたいということでこの本を書かれていることに
私は興味を持ちました。
つまり、心から幸せを感じるにはどうしたらいいかを
書いた本だと言えます。
筆者が提唱している「ポジティブ心理学」は単純になんにでも「ポジティブになれ」
という方向性ではなく、人がそれぞれにもともと備わっている自分の特質を理解して、
その特質こそが私自身の「強み」であり、それを成長させることによって、
「幸せ」を見つけ、感じられるようになるというものです。
「喜び」「楽しみ」「幸せ」を実感できることは、それは取りも直さず、
心の健康を保ち、心の強さを育てて行けるものでしょう。
多く掲載されており、自分の心持ちや、意外と自分では知らない、
というより気づいていない自分自身の強みが数値でわかるように
なっていているので、職場のメンバーとそれぞれの「強み」探しを
するものいいのではないかと思います。
本の全体像(概略)
当著は3つのパートに分かれて書かれています。
【パート1】においては、
(1)ポジティブな感情を長続きさせるものとは何か
(2)ポジティブは感情を持つ人、持たない人、
その感情を引き起こすものと起こさないものの相違点
(3)日常生活でポジティブ感情を持続させるための秘訣などを
研究データに裏付けられながら掘り下げて書かれています。
ほんと簡単な質問に答えていきながら、
それぞれがもともと持っている6つの美徳と24種類の強みを
分析することができます。
どのような強みを持っているかを知り、
それをどのように活かすのかを提言してくれます。
問いに答えています。
パート2で知り得た自分のとっておきの強みを、
自分の日常生活に取り込み、実行していくことこそ「本物の幸せ」だと筆者は語ります。
具体的に人生の大きな3つの局面である仕事、愛情、子育ての状況において
どのように自分の強みを発揮するかという実践的な内容です。
医療プロフェッショナルとして役立ててもらいたいポイント
この本は、日常生活でポジティブにものを考えることを習慣づけることが、
人生にどのような影響を与えるのか、「幸せになりたい」と切に願う人ならば、
役に立つヒントが多くあると思います。
では、具体的に、パート2に書かれてある、
私たち誰もがもつ、6つの美徳と24種類の強みには
どのようなものがあるのか見てみましょう。
この24種類の強みの中で、どれが私の強みになるのかを見つけるために、
それぞれに質問があります。
質問に答え、点数化することにより強みを明確にしていくわけです。
ここで、強みの判断基準をお話しましょう。
「強み」とは、様々な異なる状況で長期にわたり見られる
心理的な特徴のことで、例えば、人や場面によって態度が変わる
「思いやり」というのは強みとはいえないわけです。
これらの質問に答え、9点か10点になる項目が私の「強み」ということになります。
「とっておきの強み」を探し出します。
私の「強み」の上位5つに改めて質問してみます。
「これは自分にしかない本物の強みか?」
「この強みを活用しているとワクワクするか?」などの質問です。
自分のとっておきの強みや美徳を日々の業務で生かしていけば、
仕事を楽しくするだけでなく、これぞ私の「天職」なのではないかと
感じることもあるかもしれません。
天職とは金銭的な恩恵もあるでしょうが、
仕事においての満足感を最大限に高めることができるでしょう。
溢れんばかりの充足感と本当の幸せを得るために、
日常生活の中で私だけの強みを活用していくこと---
これが筆者が導き出した、最良の人生のための公式だと語られています。
職場のスタッフ同士で、お互いのとっておきの強みを見つけ出し、
それを日常で発揮するためのサポートを行えると
チームワークもよくなることだと思います。
筆者について
マーティン・セリグマン(Martin E. P. Seligman)
1942年ニューヨーク州アルバニー出身。
うつ病と異常心理学に関する世界的権威でもあり、
学習性無力感と学習性楽観主義の提唱者。
その理論の研究をもとにポジティブ心理学の創設につながった。
アメリカ心理学会(APA)の前会長を務める。
著書は20冊以上『オプティミストはなぜ成功するか』
『つよい子を育てるこころのワクチン』などがある。
2019年の梅雨入りは例年になく遅いようです。
梅雨が明けると、今年も猛暑になると聞きますので
どうぞ皆様、体調にはご自愛くださいませ。
19.06.24(月)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ