2020年の東京オリンピックの観戦チケットの
手に入れることができた方々、おめでとうございますヽ(^o^)丿
私は、大阪で...テレビで精一杯応援します。
この本を推薦する理由
この本は数ある名著の中でも、
最も名の知れた本ではないかと思います。
D.カーネギーの「人を動かす」というものです。
そして、私が推薦するには理由が2つあります。
1番目の理由は、私自身が大学を卒業したころに
上司から勧めていただき、
当時は「「なるほど なるほど・・・、気をつけないと・・・、
意識はできるかな・・・、ちょっと難しいな・・・」と
感じながら読んでいました。
しかし時を経るごとに、この本に書かれていたことが、
無意識に刷り込まれていたのでしょう。
人間関係で悩むことが少なくなり、
自分自身ものびのびと仕事が出来ていることに
気づくことができたからこそお伝えしたいと考えました。
2つ目の理由は、私は色々な医療機関で研修を
お手伝いすることがありますが、
自由に好きな本を読んでいただき、
次回の研修時にほかの人にわかりやすく本の内容を
紹介するという課題です。
なにか良い本を紹介して欲しい」と
言われることがあります。
そして第1の理由からもこの本を推薦していました。
そうするとほとんどの方が
「もっと早く読んでおけば良かった」という
お声を聞くことが多いことも選択した理由です。
本の全体像(概略)
この本はタイトル通り「人を動かす」ために書かれてあるのですが、
もっと広義な意味で人と関わる際に
大切な各原則を場面に応じて書かれていきます。
(1)人を動かす三原則/(2)人に好かれる六原則/(3)人を説得する十二原則/(4)人を変える九原則/(5)幸福な家庭をつくる七原則
という構成です。
それぞれの各章には先人の実例を紹介しながら、
行動・態度特性について丁寧に述べられています。
この本は最初の章から読まなくとも、
興味がある章から読みすすめても良いと思います。
その中で私が、医療プロフェッショナルの皆様におすすめするのが
第2章の「人に好かれる六原則」です。
さまざまな行動を見直したり、やってみようかな?と
少し前向きな気持ちになっていただけるのではと思います。
医療プロフェッショナルとして役立ててもらいたいポイント
人に好かれるためには、まずは「相手に誠実な関心を寄せる」ことだと
書かれていますが、今ひとつ抽象的で、「だからどうするの?」と
思われる人は少なくないでしょう。
そこで、このように質問されるとどうでしょう?
「あなたはクリニックにこられている患者様、
一人一人に誠実な関心をもって接していますか?」と。
そうすると「毎日たくさん患者様がいらっしゃるので、
名前を覚えるのさえ無理」と言われる方もいるでしょう。
次に「誠実な関心とは、具体的にどうすることでしょう?」と
お聞きするとこれも人によってさまざまな解釈が出てくるでしょう。
組織全体で、具体的行動に落とし込んでいくことは
望ましいことではありますが、
時間とコストもかかります。
そこで、明日からすぐ、誰もができる
「相手に誠実な関心を寄せる」素敵なテクニックの1つを
この本の中からご紹介します。
これは何十年とブロードウェイの舞台で
有名な奇術師の例です。
サーストンは舞台に立つ時に、かならず心の中で
「私は、お客様を愛している」と唱えていたのです。
これは自分への宣誓や暗示のように感じますが、
私はとても有効だと思いました。
これを医療プロフェッショナルの皆様にも
使ってもらえるように言葉を変えてみると、
患者様と接する際にはいつも
来院いただき感謝します」と
心のなかで語りかけることです。
良い言葉の威力というものはとても素晴らしく、
行動を変えていく原動力にもなり、
ひいてはポジティブな感情や意識の変革にも
影響を与えます。
この言葉を一人一人の患者様と対面する際に、
心の中で語りかけていくうちに、
いつしか自然と
「わたしたちの病院に患者様が来てくださることで、
先生の素晴らしい医療技術が発揮され、
おかげで私たちもお給料がもらえ安心して生活ができている」という
穏やかな感情が生まれ、優しく、明るい笑顔で
一人一人の来院される患者様をお迎えする時が来る
のではないかと思います。
今回は、「人に好かれる六原則」の中で一番目に書かれてある
(1)「誠実な関心を寄せる」という原則をご紹介しました。
それ以外にも5つの原則があるのでタイトルだけですが書いておきます。
『人に好かれる六原則』
(1) 誠実な関心を寄せる
(3) 名前を覚える
(4) 聞き手にまわる
(5) 関心のありかを見抜く
(6) こころからほめる
著者について
デール・ブレッケンリッジ・カーネギー
(1888年11月24日 - 1955年11月1日)
アメリカのミズーリ州出身。
カーネギーの著書では、「自分が変わります!」と
自己の行動変容を促し、
それによってひいては他者の行動を変えることができると
いう考えが柱のひとつとなっている。
19.09.16(月)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ