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研修最前線 ~部下(後輩)対話指導セミナー 2020年2月14日~

みなさま こんにちは。

アイコン・プラスの広報担当の南部(なんぶ)と申します。

2020年(令和2)年になって、初の弊社開催のセミナーを

バレンタインデーの2月14日に開催いたしました。

タイトルは「部下(後輩)対話指導リーダーシップ研修」

そして、私にとっても広報担当者としての初レポートとなりますので

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 

講師には、代表の村田小百合が登壇いたしました。

ブログ①.JPG村田は留学先のボストンで、経営学の勉学の傍らに

MGM(Massachusetts General Hospital;

マサチューセッツ総合病院)にて

通訳業務に携わっていました。MGH.png

そのような中、MGH病院内の体制や

アメリカの医療スタッフが行う患者さまへの関わりかたを

つぶさに観察していきます。

そして、患者様への医療行為の水準を保つためにしくみがあること、

最良の医療を行うために不可欠な

『患者様の協力を快く得るコミュニケーション』の高さに

心を動かされ、当時取り入れられていた行動心理学や

実践心理学といった分野の必要性を痛感したそうです。

 

この経験を活かし、アイコン・プラスを起業後、

一般企業のコンサルティングが多い中、

医療専門の人材開発プログラムの開発を始めるキッカケになったと言います。

 スタッフ3名.png本日のセミナーも、こうしたアメリカの総合病院での

取り組みや指導法、先進的な行動科学を取り入れたアプローチを、

日本の組織がもつ体質や、日本の医療界の特性も考慮して

なじませた最先端のプログラムとしてご紹介してまいりました。

講義は、盛りだくさんのプレゼン資料、

ワークショップなどを使いながら進んでいきます。ワークショップpng.png

 今回の研修には、医療関係や薬剤関係に所属する

たくさんの方に参加いただきました。

あいにくのまとまった雨模様でしたが、

みなさま時間よりずいぶん早くお越しくださり、

研修の開始前からお話がはずんでおられ、

とてもあたたかい場の中で講座が進みました。

【セミナー風景と進め方】

 本日のセミナーは、以下の6つの流れにそって行われました。

(1)今求められるOJTコミュニケーション

(2)コミュニケーションの流れと障害(傾聴スタイル診断)

(3)あなたのOJT指導チェック(チェックリスト)

(4)話し合いのための3つの基本原則

(5)部下の問題行動を改善させる

(6)行動モデリング学習の体験(ワーク実習)

 そしてセミナータイトル「部下(後輩)とのコミュニケーション」どおり、

実際のみなさんの職場でもよく感じておられる問題を

取り扱っているため

話の途中で大きくうなずいたり、「うーん」と唸ったり。

部下に感じる問題.png

みなさん、お悩みのことが次々と心理学や行動科学の知見に結びついていくのでしょう、

「なるほど!」とメモをとるペン先が走る光景。印象的でした。

 講義の合間に、頻繁に小さなワークが入ります。

ブログ②.JPG絵を描いたり...チェックを入れたり...、

3人1組になって気持ちをだしあったり。

あちこちで笑い声や手ぶり身ぶりが起こっていて、

場が湧いていきます。

 

いつも村田が気を遣っていることですが、

公開セミナーでは、お互いに知らない組織の人たちに

ご参加いただくわけですので

できるだけ楽しく意見の交流ができるように

グループ分けにも留意しているのですが、

この日の参加者みなさまが人間性豊かで

積極的な方々でしたので

ハートコミュニケーション.png他の病医院の情報交流が活発に行われ

ここだけの話(笑)の事情などもいろいろわかり、

それだけでも参考になったかもしれません。

休憩時間も話が弾んでいました。

 

人それぞれに認知されるものが異なっていることを体験するワークでは、

みなさん同じお題の絵を描いているはずなのに、

全然違ったポイントを強調して説明されるんですよね。

大笑いしながら、「ああ、でも、そういうことなんだよなあ」と実感。

 

同じ日本語をしゃべっていても、

こんなにわかりあえていないものなんだ。

患者さまと向き合うときも、

部下や同僚と向き合うときも、

きっとこんなことやってるんだよなあ。

反省しきりです。

楽しいミニワークでも、発見がたくさんでした。

 

行動モデリングの体験実習では、

実際に職場によくいる「ちょっと目につく行動をとる部下」を想定し、

どんな声かけをすればよいかをシミュレーションしていきます。

 

実習は、2人1組になり、

部下と上司の役にわかれて

ロールプレイングの形式で行われました。

はじめは、会話テキストを声に出して読み合わせることで、感情の共有。

ブログ④.JPGその後、村田講師の示す行動原則や、

働きかけのポイントを頭に入れながら、

実際にどんな言葉をかけるかを組み立てていきます。

 

講師の話を聞いているときは、

「ふむふむ」「なるほど」「そりゃそうだ」

とかんたんに考えていました。

 ところが、です。

いざとなったら言葉って、すらすらとはでてこないんですよね。ぜんぜん。

ペアを組んだ受講生の方も、頭を抱えておられました。

 知識でわかっていることと、

実際に適切な行動として表せることとは、別物です。

痛感しました。

熱い研修は、皆さんにあっという間に3時間半が過ぎたぁ~と

いっていただけるほど盛り上がりました。

それでも、実習部分はもっとたっぷりやりたかったとのお声もいただきました。

 

みなさま、お疲れさまでした。

それぞれの職場で、新しい行動の芽がたくさん生まれていくことをお祈りします。

先にも申しましたが、

研修の日はちょうどバレンタインデーだったこともあり、

みなさまにチョコのプレゼントをご用意していました。

疲れた脳にうれしい贈り物になったのならば...嬉しいです。04.png

(写真を取り忘れてしまいました。残念)

 

【広報担当者からの感想とまとめ】

 今回の研修は、クリニック経営のドクター、

調剤薬局を経営されている社長、

病医院でプレイングマネージャーのようなポジションで、

日々の業務をこなしながら、部下や後輩の動きに目を留めて

はたらきかけをしていく必要がある方々に

ご参加いただきました。

 どの業界においても、部下、後輩を通じて成果を出していく必要のある

立場と役割を担っている方にとっては、

モチベーション 矢印.pngのサムネイル画像目標達成とともに、スタッフのモチベーションとの間で

試行錯誤しておられていることを感じました。

 特に医療の世界は、患者さまの生きる力を最大限に引き出し、

家族の方々のお気持ちや暮らしぶりに寄り添うという大きな使命を掲げているため、

つい、医療従事者側に多少の犠牲を強いることはやむを得ないと思いがちです。

 でも、それではよい医療が長続きせず、

結局、大切な使命も果たせなくなってしまいます。

 部下たちの気持ちをどうやって引き上げ、

最良の医療に結びつけていくか。

難しい課題です。

 今回のセミナーで村田が軸にしていた、

認知心理学や行動科学に基づいて

指導や声かけなどのコミュニケーションのあり方を

システム的に改善していくという姿勢は、

職場の状況を部下や上司の資質という属人的要素におしつけることがなく、

誰でも訓練により一定の水準まで達せられるというところが、

大きな可能性だと思いました。

 

途中、村田に釘を指されました。

 「毎日の業務に忙しいからと言って、

部下や後輩たちにかかわっていないことの言い訳には、なりませんよ。」

 ドキッとしました。

人と人とのかかわりって、自分から動いていかないと、

わかってもらえないし、変わっていかないですものね。

 今回のセミナーは、教わった話を咀嚼(そしゃく)しながら、

実習でロールプレイしたやりとりを反芻(はんすう)しながら、

実際の職場で毎日試し、何十回も繰り返していくうちに、

自然と言葉が流れ出し、上司として、先輩としての

ふるまいが身についていくのだろうと思います。

 頭でわかっていても、なかなかできないなあ。と反省仕切り。

よく考えたら、私(南部)自身がまだ上司としては1年生。

部下と一緒に成長していかないと、ですね。

 

話し合いの3原則.JPGOJTでの指導方法やコミュニケーションの3原則、

問題行動の改善ポイント、行動モデリング学習。

しっかり、日々の業務の中で実践していかねば!

と気持ちが引き締まった研修でした。

 

アイコン・プラスでは、この研修をはじめ、

さまざまなお立場におられる職員のみなさま向けに、

プログラムをご用意しています。

 少しでも働きやすい職場で、誰もがストレスなく、

自分の時間と能力を生かしていく方法を探していけるよう、

最新の科学的な知見や、数多くの医療現場での経験を踏まえてご支援してまいります。

 あなたの職場で気になるところを、いつでもご相談ください。

 今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

患者様に

タメ口

こんな部下には、どのように指導したらいいの?

遅刻が

多い

復唱確認しない

離席時に行き先を言わない

感情が

顔にでる

何度も

同じミスを

繰り返す

20.02.14(金)南部 優子 カテゴリ:アイコンプラス通信スタッフブログ研修実況中継

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