こんにちは!アイコンプラス、インターンの笹谷政太朗です。
2022(令和4)の漢字は「戦」となりました。
選定理由としてすぐに思いつくのは
長引くロシアのウクライナ侵攻、
円安・物価高による生活面での「戦い」
などがあったためだと思います。
皆さまにとって、今年を振り返ると、どのような年だったのでしょうか?
では、本年最後の良著紹介をお送りします。
この本を推薦する理由
武道には、ネガティブなことを絶対に考えないという原則があります。
言い換えれば、いざ相手と闘おうとするときには、
自分が何をするかを決め(つまり「勝つ」と確信し)、
それだけに集中して、実行するということです。
間違っても自分が攻撃をされたり、
めちゃくちゃにやられたりすることを想像してはいけません。
さもないと本当に負けてしまうという、
もっとも望まない結果を招いてしまうからだというのです。
つまり、ネガティブなことを考えてしまえば、
それを自分の人生に引き入れてしまう
可能性があることを言っているのだと思います。
小さい頃から野球とサッカーしかしてこなかった僕ですが
中学2年生の時に、バスケットボール部に入部しました。
それから頑張って練習を積み、
いよいよ最後となる中学の引退試合で、
終盤ギリギリの点差で負けているところで、
ここでフリースローを決めると、決めないでは試合の勝敗が決まりそうで、
とても緊張してしまいました。
そのような弱気な僕の心の隙間に、
ふと自分がフリースローを外してしまうかも??
という気持ちが沸き起こってしまいました
すると、その通りにフリースローを外してしまい、
チームは敗れてしまいました。
あの時にもし、自分がシュートを決めることだけに集中し、
シュートが決まる瞬間を想像できていたならば、
チームは勝っていたのかもしれないなと思うと、
今でもとても悔しい気持ちになります。
ふと沸き起こってしまうネガティブな思考を
排除、追放できるアドバイスを実践していただき、
皆さまには人生の勝利を掴み取って欲しいと願っています。
この本の全体像【7章〜10章】
著者であるタレン・ミーダナー氏は、世界中のエグゼクティブ、政府高官、企業家、
自営業者など多数のクライアントをコーチングを通じて成功に導いてきました。
そのコーチングの秘訣とアドバイスがなんと『101個』が紹介されているのが本書全体です。
今月はいよいよ第7章から、最終章の第10章の4章にわたり書かれている
人生の成功(成幸)に導く、プロコーチとしての豊かで実用的な知恵がつまっています。
【7章】
僕はよく母親にこう言われていて、
その度に僕はむっとしていました。
賢くできる方法がわかっていたら、
とっくにそうしていると思いませんか?
この第7章には、「上手くやる→効率的にやる」ための
ヒントが書かれています。
そして、めまぐるしく次から次へと現れてくるやるべきことを
やみくもに「やらなくては!やらなくては!」とこなすのではなくて
それを減らすためにどうすればいいのでしょう?
その極意は『やることを増やすのではなく減らすこと』だと言います。
能率と生産性を上げ、効果を大にする方法として、
第2章や、第6章でも取り上げられていた、
"Less is more"の原則の再登場です。
実は、僕はその原則など、これまで知るよしもなく...なのですが
知らず知らずの内にやっていて、
とても効果があったなと実感できることが書いてあり
嬉しくなりました。
直訳すると"強力な昼寝"ですが
もう少し意訳すると"英気を養うための昼寝"と言えます。
このpower nap は、何が起こっても気にかける必要はなく、
起き上がる気分になるまで、ただその場に横になるだけです。
あまり、ベッドなどに横になってぐっすり寝すぎるのはダメですが、
頭脳を解放して、リラックスすることガ目的です。
これによってエネルギーを回復させて、
より集中して物事に取り組むことができるわけです。
僕も、受験期に勉強に疲れたなと思ったら、
少し仮眠をとることによってその後の勉強が
すごく捗っていたことを覚えています。
この"power nap"はアメリカの一流コンサルタント会社も
取り入れているものだと言います。
コストもかからず、すごく簡単にできることなので試す価値ありです!
【8章】
第8章では、"やり方"ではなく、"あり方"を扱います。
成功しているように見えるけど、『真の成功者』とは言えない人がいます。
彼らは様々な装飾品、高級車、衣服、家などを持っているというだけです。
土台をちゃんと持たないと、成功を維持することはできません。
実際、高級タワーマンションの代名詞である、六本木ヒルズの高層階は、
2年ほどで住民が入れ替わると聞いたことがあります。
そこで、この章では『真の成功』を維持するための
パワー、品格のあるコミュニケーションの方法が書いてあります。
この章を読んでいると、ある友人を思い出しました。
彼はゴシップが大好きで、「ここだけの話だけど...」といいながら
絶えず噂話をしていました。
その結果、その友人は信頼がある時だけに交わされる
重要な会話には入らないようにされていきました。
つまり、周りの人からの信頼を徐々に失っていたのだと思います。
ずばりゴシップは危険であり、有害であると著者は明言しています。
成功において、周りからの信頼はとても大切であり、
とくにネガティブは噂ばなし(ゴシップ)をしないことによって
周りからは自然と信頼を得ることができるわけです。
ですので、この方法もコストもかからず、「噂ばなしをしない」ことで
成功への道を歩めるわけですので試す価値はあるのではないでしょうか?
『真の成功者』となって
タワーマンションに住んでみたいというのも僕の本音なのですが...(笑)
【9章】
私達にとって最大の資産とはなんでしょうか?
それは『自分自身』の他にはありません。
それ故に、自分自身をケアすることの重要性が書かれています。
これは見た目をきらびやかにして、他人に見せびらかして褒めてもらおう!
ということではなく、
自分自身をとことん大事にするため、自分自身で労ろうということです。
日常的に格別なセルフケアできる余裕があるのは、
時間とお金がある人達だけであり、
僕のような一般ピープルは、たまに〔特別な日にだけに〕贅沢が許され
それ以外は我慢しなければならないのだと考えがちです。
実はそれはまったくの逆であり、
多少無理してでも、自分自身に格別なケアをすることによって、
富と機会を引きつけることができると筆者は述べています。
たとえ、クレジットカードの残高が少なかったり、
借入を抱えているとしても、
自分へのケア投資のためには実行して構わないとも言い切っています。
借金してまで...贅沢をしても良いのだろうか??
と少し不安になるのも事実です。
しかし、僕にも心当たりがありました。
何年ももったいないと思い使い続けていた通学用のリュック、
所々がすり切れていて、使用限界として破けるまで
我慢して使わなくてはいけない...と考えていました。
(なにせムダ使いをするな!と親からすり込まれていたわけですから...汗汗)
さらに言い訳の様に聞こえるでしょうが、寒さ厳しき日などは
学校へ行ったり、外出するモチベーションさえもダダ下がりでした。
今年一年、頑張った自分へのご褒美に
ずっと欲しいと思っていた通学バックを自分へプレゼントしよう!
と購入を決心しました。
これは欲しかったカバンを誰かからプレゼントされた
ものとは違い、心も身体も満たされた感覚がありました。
自分の努力は自分が一番知っているのだから
自己承認して、労ってあげ、
モチベーションがあがるものは、
将来の自分へのケアと投資として考えてもいいのだな~と
思わせてくれる章です。
【10章】
第1章から第9章のコーチングのプロセスで、
ようやく自分の人生に好きなものを呼び込む準備が整いました。
良い仕事、申し分のないビジネス・パートナー、愛する人、
理想の家、など自分の人生に引きつけたいことは
たくさんあると思いますが、
それらを引きつける方法についての
集大成とも言える秘訣がこの章では書かれています。
その中で、特に重要だなと思ったアドバイスは、
欲しいものを手に入れるためには、
まずそれを持つことを自分に許さなければならないということです。
『許す??』とはどういうことかというと、
「これになりたいけど、自分には無理かも、、」と
しかし、それは自分自身への言い訳にすぎず
そのような考えのうちは、
絶対に『なりたい自分』になることはできないようです。
そういう考えを捨て去って、
「絶対になってみせる」というような考え方になれば、
自ずとなることができるということです。
僕なりに、全体をまとめてみると
『自分を理解し→認め→許し→覚悟する』と
いうことではないかと理解しました。
このアドバイスはこの先の人生の中でも、
きっと僕を救ってくれるだろうと思いました。
【お役立ててもらいたいポイント】
10章に引き続き、もうひとつ、日常生活の中で役に立てられる
アドバイスを最後にご紹介します。
それは、"恐れと仲良くする"ということです。
「失敗することが怖いからできない」という言い訳をする人がたくさんいます。
しかし、彼らはそれを認めるのを嫌がります。
それは恐れることは悪いことだと、または恐れるべきではないと考えているからです。
恐れと向き合い、行動をとることによって
友達になることができると言っています。
僕も引退試合でのフリースローで「外したらどうしよう→恐れマックス」で、
そのようにネガティブなイメージを払拭できず、
試合に負けてしまったまけてしまったエピソードを告白しました。
その原因は練習不足に他ならず、
それまでのフリースローの成功確率はそんなに高くはなかかったからでしょう。
その恐れと向き合うには、百発百中になるまで練習すれば良かったのです。
受験のときにも、もし第一志望の大学に落ちたらどうしよう...
という恐れがありました。
そして、その恐れと向き合った結果、
原因は正直に自分の勉強不足にあることを認め、
より勉強に励むことによって恐れと友達になることができたのだと思います。
結果として、試験結果には微妙な自信がありました。
また、恐れに対処するもう一つの方法が、
人生において少し危険を冒すことである、と筆者は述べています。
多少の、もしくはかなり大きな危険を冒すことによって、
人は生きている実感や感動を覚え、よりパワフルな人間になるとのこと。
このアドバイスは思わず「おぉ~!すげえぇ~」と感激した一文です。
今後、僕に多少の危険は厭わずにチャレンジしてみよう!と
思わせてくれました。
どうぞ皆さま2023〔令和5〕年、
素晴らしき年をお迎えください。
22.12.13(火)笹谷 政太朗 カテゴリ:スタッフブログ