私たちが目指すもの 顧客とともに、常に『笑顔』と『成長』があること

ブログ

良書紹介(35) 『ハイパワー・マーケティング』③ 第12章~17章

立春を過ぎてもまだまだ肌寒い日が続いていましたが

3月を過ぎると、春めいてきまたな~と感じる時があります。

季節の変わり目とともに、①3月 カエル春らしさ.jpg

3月というのは色々と近況も変わる

時期ではないでしょうか?

2023年春、皆さまには

どのような変化があるのでしょうか?

この本を推薦する理由

春から始まる僕の悩みは、花粉症がでてくることです。

些細な悩みですが、悩みが全くない人など

ほとんどいないのではないでしょうか?

そして、その悩みを誰かに相談したいと思った時、

誰に相談するかといえば、

当然、自分自身が信頼している人であるはずです。

その人はきっと、自分のためになることを

ちゃんとわかっていて、

自分のためになるようなアドバイスをくれるからこそ

②信頼.jpg信頼してるわけですから...。

 これはマーケティングにおいても

同じことが言えるのです。

つまり、周りから信頼される人間になれば、

自然と顧客(クライアント)が集まってくると言うことです。

このように、人間関係と、マーケティングは深い結びつきがあり、

今月は、12章~17章に紹介されている

信頼される人間になるためのアドバイスをご紹介したいと思います。

この本の概要(12章〜17)

【第12章】

"ビジネス・バーター"(Business Barter)という言葉を

ご存知でしょうか?

僕は、「バーター(Barter)」という言葉を、

お笑い番組で「〇〇さん(売れている芸能人)のバーターで

出演させてもらいました」と

若手芸能人が自己紹介しているのを

聞いたことがあるぐらいでした。

(抱き合わせやセットで売り出すことが

「Barter」なのか??と思っていました)

 当本で解説される「ビジネス・バーター」とは、

自社の商品やサービスを、

ビジネスに必要なものや欲しいものと交換する

「交換取引」のことだと知りました。

(読み始めは、まったくしっくりきていませんでした(^0^;)

しかし、読み進めていくと

『バーター』というものが、

いかにビジネスを成長させていく上で

重要な戦略であると感じました。

たとえばこのような事例が書かれていました。

画家のトゥールーズ・ロートレックは、

自分が描いた絵を、食べ物と家賃に交換していました。

「ああ、物々交換のことか!!」と③Barter 物々交換.jpg

やっと納得できたわけですが、

この"バーター"は遥か昔から行われてきたと言うことです。

これは、現代のマーケティングにも通用する概念であり、

この章では、バーターの概念をどのように活用すれば

よいのかを学んでいきます。

【第13章】

リハーサル、テスト試行の重要性が語られ、

そのノウハウを学ぶことのできる章です。

ミュージシャンが本番の前に、マイクの調子、

照明、時間がオーバーしないか?

などを確認していること、

ドラマ撮影にしても、まったく試し撮りもせずに

ぶっつけ本番で撮るようなことをしないことは

当たり前だと思っています。

 しかしながら、マーケティングをするとなると

そのような当たり前のことができていない会社が

ほとんどだというのです。

他のものと比べる、テストをしないということは、

ぶっつけ本番!自分たちの運命を気まぐれで

主観的な決定や憶測に

託しているにほかならないということです。

商品を買うのはお客様ですから、

値段はいくらにして、どんなパッケージにして、

どんなアプローチで売るのが最適なのかを

企業側が一方的に決めることは無謀なことです。

色々なパターンを予測し、"市場テスト"することによって、

最適なものを生み出すことができます。

この市場に商品をだすまでのテストのノウハウをマスターすれば、

マーケティングの天才になれる!!

とまで筆者は言い切ってます。

④市場調査テスト.jpg

【第14章】

商品を購入してくださったり、契約してくださったお客様との

"事後コミュニケーション"の具体的な取り方をこの章では学べます。

これは顧客だけではなく、同僚スタッフとの

強固な人間関係を維持するためにも使えるものです。

この事後コミュニケーションがなぜ大切なのかというと、

いかに取引後も顧客のことを気にかけているかを

顧客に思い出してもらい、

将来にわたり取引を続けるために大切だからです。

筆者は「クライアントと継続して

コミュニケーションを取るということは、

クライアントを大切な友達とみなすことです。」と述べています。

現代社会では、本当に大切な友達と逢いたいと思っていて

何ヶ月もあえないこともあるでしょうが、

時々は思い出したり、

友人がインスタやファイスブックなどに投稿していれば、

⑤お元気ですか.jpg「お久しぶりです。元気にしてますか?」と

ラインすることもあるでしょう。

取引を終えた現代の顧客は忙しくて、

片付けなければならない

仕事や難題に巻き込まれて

あっという間に「購入や取引の記憶」を

忘れてしてしまう可能性は大です。

商取引を決断してくださった

ありがたい顧客とのご縁をつなぐこと、

共に働く同僚との継続的な事後コミュニケーションも

糸を紡いでいくように地道ながら重要なことですね。

 

【第15章】

僕はこの章では、「情けは人のためならず」という言葉を思い出しました。

ビジネスには、ただ、お金を稼ぐためだけではなく、

もっと高次元の目的があることを教えてくれます。

これを"卓越論"として説明が進められます。

 "卓越論"とは、自分の欲求や得よりも

顧客の希望を常に優先できる能力を発揮することであり、

僕なりに説明すると、

自分の利益のことばかり考えるのではなく、

相手のことを思って相手が喜んでもらえるようにするということです。

その結果めぐりめぐって、自分のことを取引先として、

選んでもらえるようになるということだと思ったので、

先の言葉「情けは人のためならず」を思い出したのです。⑥情けは人の為ならず.jpg

(この言葉は、旧五千円札にも描かれた

新渡戸稲造(にとべいなぞう)が作った詩の一部分です。)

すべてのビジネスは素晴らしいアイデアや商品だけで

始まるものではなく、

一番大切なことは、

誰か(顧客だけでなく、周りの人みんな)の問題に

対する解決策を提供したいという気持ちから始まる

「こころのあり方」であり、

これがビジネスにとっての高次元の目的なのですね。

【第16章】

ブレイクスルー【Break through】という言葉をご存知でしょうか?

⑦ブレイクスルー.jpg「破壊する=Break」と、「通り抜ける=Through」を

組み合わせた意味を持ち、

ビジネスでは慣習にとらわれない、

斬新で、優れた刺激的なものを駆使して、

「困難や課題を乗り越える」ということで使われるようです。

 僕は、「それって、ブルーオーシャンを作るっていうことなのかな?」と

少し聞き馴染みのある言葉をイメージしました。

というのは、その業界、市場、業種において、

今までになかった斬新な方法を考え出すということは

その業界に今までになかったというわけで、

その市場には競合は誰1人としていないと解釈したからです。

⑦-2 ブルーオーシャン.jpg

そして、ここでいう斬新というのは、

必ずしも世界で初めてという意味ではなく、

古いものを新しい方法で使うのも

ブレイクスルーであるし、逆もまた然りです。

で、このようなブレイクスルーを生み出すには

どうすればいいのでしょうか?

その方法は、自分のマインドセットを適切にすることだ、と

本書では書かれています。

具体例として、常にチャンスに焦点を当てておくことや、

顔を上げ、目を見開いて、

心のギアを上げておくいうことなどが挙げられています。

これらの方法で適切なマインドセットをし、

ブレイクスルーを生み出せるようになりましょう。

 

【第17章】

1月から3ヶ月にわたって紹介を続けてきた

ハイパワーマーケティングですが、

ついに最後の章になってしまいました。

これまで、ビジネスでどのように成功するか、

その方法を学んできましたが、この17章では、

自分における成功とは、一体何を指すのかを

具体的に定義するということを行います。

世の中には色々な成功の形があります。

例えば、ビジネスから生じる興奮を愛し、

プライベートでもそれが不可欠であると感じる人がいます。

 

一方で、そこまでの刺激は求めておらず、

平穏で落ち着く生活を望んでいる人もいます。

実際に、東京大学を卒業したのにも関わらず、

自分でパン屋さんを開き、そこで毎日パンを作っている人もいます。

その人にとっての成功は、いろいろな人に自分のパンを食べてもらい、

美味しいと思ってくれることなのです。

 

⑧成功 Success.jpgこのように、"成功"というものは十人十色であり、

僕における成功は、今までお世話になった人たちに

恩返しができるようになるまで成長するということです。

さて、最後の章に至るまで、

いろいろな成功へと辿り着くための、

テクニックを学んできましたが、この章で自分の成功とはなんなのかを定義して、

自分の中の成功を掴み取りましょう!

ビジネスをする上で役立てて欲しいポイント

3ヵ月にわたりハイパワーマーケティングをお読みいただきありがとうございます。

僕自身も、当初に書かれていることを

すぐに実践することは難しいな~と感じながらも、

人は無意識に色々なマーケティング行動を

取っているのだなと思うことがあります。

 無意識にしているだけでは、

人に説明したりすることができませんが、

この本を読んで、「あ~こんなことは身近にあるな」とか、

友人との関係で、「これってビジネス・バーターになるんではないかな?」と

思い出したことがあります。

つい最近でも、大学のテスト期間で、テスト勉強とレポートに

追われていた僕でした。

そんな僕に、自分の携帯を壊してしまった友達が、

「〇〇のレポートの資料を貸すから、

僕が前に使ってたiPhoneを安く譲ってくれへん?」と

提案してきました。

正直、僕が前に使っていたiPhoneは、今では全く使うことなく

引き出しの中にしまわれていただけですが、

本来中古で買うにしてもいくらはするものです。

レポートの基礎資料を探す手間が省けるなら

その時間を時間計算しても助かるな~と思いました。

そうです!!

12章で学んだ、バーターの原理ではないか?と思い出しました。

 結果、その友達とiPhoneとレポートの基礎資料の

交換が成立しました。

これはまさしく「ビジネスという概念」からでた発想ではありませんが、

相手のとっても、自分にとっても

最善な取引「Win-Win(ウィン ウィン)」の関係性を

つねに考えていると、これから起業したいと願っている

僕にとっては、アイデア出す⇒交渉⇒取引成立という

ビジネス・マーケティングの練習になるな!と思いました。

最後に、『ハイパワー・マーケティング』全17章の

各章のタイトルとサブタイトルをまとめておきたいと思います。

 

第1章 あなたの飛行計画  ~どこに向かうか?~⑨ハイパワーマーケティングの本表紙.jpg

第2章 現状を把握する    ~-現在の強みと弱み~- 

第3章 関係性に投資しよう ~顧客生涯価値~ 

第4章 人と違う強みを探す ~USPの構築~ 

第5章 断わることができないオファー ~リスクリバーサル~ 

第6章 魚のいるところで釣りをせよ ~見込み客をターゲットに~

第7章 気前の良いクライアント ~クライアントとの関係性を再復活~ 

第8章 アドオンのチャンス ~クライアントの満足と取引額増加~ 

第9章 ダイレクトメールは1万人の営業部隊 ~セールスレター~ 

第10章 テレマーケティングの力 ~電話活用で顧客獲得~ 

第11章 ビッグ・プロフィット・ドットコム ~ネット活用販売~

第12章 私の商品と交換しませんか ~商品とサービスのバーター ~

第13章 足を踏み外さないように ~最少リスクで最大結果を~ 

第14章 事後コミュニケーション ~富を気づいてくれる人との連絡~ 

第15章 ビジネスの極意・卓越論 ~人生を高め信頼関係を築く~ 

第16章 マインドセット ~無敵になるために~ 

第17章 考える以上にあなたは持っている ~あなたの成功を定義しよう~

以上、お読みいただいた皆さま、ありがとうございます。

23.03.13(月)笹谷 政太朗 カテゴリ:スタッフブログ

ブログ

最新の記事

カテゴリ別

月別